【体験談】1人暮らしでも犬を飼いたい人必見!犬と幸せに暮らすために知っておきたいこと7選

結論、1人暮らしでも犬は飼えます。

1人暮らしで犬を飼うのは大変です。しかし、犬と幸せに暮らすための条件がそろえば、1人暮らしでも犬は飼えます。実際に1人暮らしで犬を飼っている筆者が、1人暮らしでも犬と幸せに暮らすために知っておきたいこと7選を解説していきます。

犬と幸せに暮らすために知っておきたいこと7選

1.犬と暮らすには、金銭的な余裕が必要

Mathieu Stern https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/1zO4O3Z0UJA

一般社団法人ペットフード協会が実施した「令和5年度全国犬猫飼育実態調査(犬飼育・給餌実態と支出)」によると、犬の生涯必要経費は、約245万円です。
主な支出は、下記の7つです。

1-1初期費用

初期費用の項目費用
①犬の登録3,000
②狂犬病ワクチン・注射済票3,750
③7種混合ワクチン7,170
④フィラリア予防薬・抗原検査30,440
合計約44,360円
初期費用 ※生体価格は除いています。

①犬の登録
居住している市区町村に飼い犬を登録します。引っ越しや死亡した時も手続きが必要です。

②狂犬病の予防接種
狂犬病の予防接種は義務。1年に1回、4月~6月の間に接種しましょう。

③混合ワクチン
犬を守るための、任意のワクチン。

④フィラリア予防薬
蚊を媒介としてうつる寄生虫疾患を予防する薬。予防薬には、錠剤、注射などがある。

お薬は、ノミ・マダニ対策もできるオールインワンタイプの錠剤もオススメです!
月1回、4月~11月頃に与えています。

1-2医療費

動物病院は自由診療。10割負担のため、ペット保険への加入もオススメ。任意で行う去勢手術や避妊手術は、病気予防やストレス緩和が期待される一方、肥満や体調不良のリスクもある。

手術費用
去勢手術(オス)約20,000~35,000円
避妊手術(メス)約40,000~80,000円
去勢・避妊手術の費用目安

1-3食費

毎日食べるフードに加え、しつけ目的のおやつや歯磨きガムなど。月5,000~10.000円程度。

1-4トリミング

犬種によっては、毎月トリミングやシャンプーが必要。トリミング・シャンプーは5,000~15,000円が相場。(肛門絞り、耳掃除、爪切りカットを含む)

動物専門学校にモデル犬登録すると、1回数千円でトリミングしてもらえました!

1-5必需品

ペットサークル、クレート、トイレトレー、給水ボトル、お皿、ベット、リード、ハーネス、首輪など。50,000円程度。

1-6消耗品

トイレシート、うんち処理袋、おもちゃなど。月3,000~4,000円程度。

1-7電気代

夏・冬はエアコンはフル稼働がオススメ。月15,000円程度。


2.犬を飼う時は、飼い主の健康寿命が大切

小型犬の寿命は約15年です。
犬を最期までお世話するということは、犬の介護も覚悟しなければいけません。
年を重ねると、トイレの失敗が増え、筋力低下や持病による通院も必要になります。高齢の犬のお世話には、飼い主の体力が欠かせません。飼い主の健康寿命をふまえ、愛犬を最期までお世話できる年齢でお迎えしましょう。

3.愛犬ファーストで、時間にゆとりを

犬のお世話は、毎日のことです。愛犬のために、飼い主は時間を確保しましょう。
主な毎日のお世話は、下記の6つです。

3-1散歩

犬種、季節によって散歩の量は変わりますが、1日1~2時間が目安。

夏は早朝、夜は遅い時間に散歩しています。犬を飼ってから、お天気予報はこまめにチェックしています!

3-2食事

1日1.2回与えます。体重、年齢、疾病にあった食事を選びが大切。しつけ目的でおやつを与えることも。

3-3掃除

ペットサークルやトイレトレーの掃除。犬はキレイ好きなので、自分のテリトリーが汚れるのを嫌がることも。こまめに掃除が必要。

犬種によって、毛が抜けやすい子も。コロコロは手放せないです。

3-4お手入れ

毎月トリミングが必要な犬種もいます。シャンプーは2週間に1回が目安。その他、肛門絞り、耳掃除、歯の掃除、爪切りなどのお手入れも必要。

3-5しつけ

トイレトレーニングや、「まて」「おすわり」などのしつけは大切です。毎日、犬とスキンシップをとる時間が必要です。

3-6病院

体調不良やケガをした時、飼い主の休みが取りやすいと良いです。飼い主の都合で治療が送れ、手遅れになる事態は避けたいです。

愛犬がケガで出血した時、夜間外来を受診しました。病院が閉まっていたら…と思うと、今でもゾッとします。


4.犬を飼うための、快適な飼育環境

1日の大半を家で過ごす犬にとって、飼育環境を整えることは重要です。賃貸で犬と暮らす際はのポイントは、下記の6つです。

4-1ペット飼育可の物件

犬を飼うと、敷金や家賃の積み増しをされる場合があります。木造住宅の場合、犬の鳴き声や足音で、ご近所トラブルにつながる可能性も。ペット共生型マンションや、RC造(鉄筋コンクリート造)がオススメです。

4-2信頼できる動物病院がある

いざという時、信頼できる動物病院があると安心です。しかし、「近い・早い・安い」という理由だけで、病院を選ぶのは危険です。飼い主には、犬の命を守る責任があります。緊急時、かかりつけの病院が休診の場合もあります。事前に、いくつかの病院に足を運ぶことをオススメします。病院の連絡先を複数控えたメモがあると安心です。

4-3近場に公園・ドッグランがある

毎日の散歩に加え、他の犬と触れ合う機会や、ドッグランで自由に走れる環境が最適です。飼い主にとっても、犬友との繋がりや情報交換ができる良い機会です。

4-4近場にトリミングサロンがある

トリミングサロンにもよりますが、お迎えまでに約3~4時間待ちます。頻繁にトリミングを利用する犬種は、近場にサロンがあるとなにかと便利です。

4-5犬にとって安心・安全の空間

滑りやすいフローリングは、犬の足腰に負担をかけます。滑りにくく、爪も引っ引っ掛かりにくいカーペットを敷くと良いでしょう。台所や玄関には、フェンスなどを設置することで、誤飲や誤食、脱走を防ぎます。ペットサークルの位置は、ドアなどの通り道を避けると良いです。犬は薄暗い部屋の方が安心できるため、ペットサークルに目隠しカバーをかけると、愛犬も安心です。


5.1人暮らしで飼うメリット・デメリット

3つのメリット

①コミュニティが広がる
散歩をすると、自然と顔見知りの犬友達ができます。多世代の犬友と交流でき、仲良くなるとお出かけをする間柄にも。

②健康になる
散歩は毎日します。仕事前に散歩をするようになると、嫌でも朝型になります。散歩が習慣化されることで、心身ともに健康になります。

③責任感が持てる
犬を飼うことで、命の大切さを学べます。犬は、飼い主より先に旅立つ存在です。命を預かる立場は、自ずと責任感も芽生えます。

3つのデメリット

①旅行や飲み会に参加しにくい
犬ファーストの生活になるため、頻繁な旅行や飲み会の機会は減ります。

②費用がかかる
ケガの処置で数万円、手術で数十万円なんてこともあります。突発的な出費が重なることも。

③掃除が大変
犬種によりますが、衣類や家具をはじめ、家のあちこちに毛が付着します。マメに掃除が必要です。


6.『1人暮らしで犬を飼うのは、犬がかわいそう』は誤解

『1人暮らしで犬を飼うのは、犬がかわいそう』『家を数時間でも空けるのは良くない』などの意見があります。犬目線で考えると、どうでしょうか?

犬は、1日12~15時間寝て過ごします。

え!犬ってそんなに寝ているんですか…!

飼い主が仕事で家を10時間空けていたとしても、しつけができていれば、それほど問題はありません。理由は、犬にもプライバシーが必要だからです。

反対に、飼い主が犬をかまいすぎると、分離不安や睡眠不足を引き起こします。
その他にも、犬のために良かれと思い、食事や散歩を決まった時間に行うのはオススメしません。
いつもの時間に食事や散歩ができないと、犬はストレスを感じます。時間が決まっていなければ、犬はイライラしながら待つことはありません。
人間の思う「かわいそう」には、犬目線の特性をふまえているのかを考えましょう。


7.犬種選びは超重要!生活スタイルのあった犬種を見つけよう

毎日散歩をするうえで、犬種選びは重要です。下記、7つのグループに分類しました。

グループ犬種例特徴
①ハーディング(牧畜犬)コーギー、ボーダーコリー瞬時に飼い主の心を読む利口なイヌが多い。温和な性格で家族に従順。運動はたっぷりさせたい。
②スポーティング(鳥猟犬)ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー感情表現が豊かで陽気な性格。仲間とは協調性があり、飼い主には忠実。活動的なのでしっかり運動させたい。
③ハウンド(獣猟犬)ビーグル、ダックスフント人懐っこく愛嬌があるが、活発で怖いもの知らず。大声で吠えるなど、我が強いところもある。小型犬でもたくさんの運動が必要。
④テリア(穴居害獣猟犬)ミニチュア・シュナウザー、ジャック・ラッセル・テリア勇敢で闘争心にあふれている。獲物を発見したときの動きは俊敏。自分で考えて行動する知恵を持つ。子イヌのときのしつけが大切。
⑤トイ(愛玩犬)チワワ、シー・ズー勇猛果敢で、飼い主のためなら命を投げ出すこともある。ときどき独立精神旺盛な面をチラつかせる。体が大きく、力が強いので、きっちりとしたしつけとたくさんの運動量が必要。
⑥ワーキング(使役犬)シベリアン・ハスキー、柴犬勇猛果敢で、飼い主のためなら命を投げ出すこともある。ときどき独立精神旺盛な面をチラつかせる。体が大きく、力が強いので、きっちりとしたしつけとたくさんの運動量が必要。
⑦ノン・スポーティング’非猟犬・実用犬)プードル、フレンチ・ブルドッグおおきさも形もさまざま。サーカスの芸犬や、家の番犬としても活躍する。
参考文献(丹由美子「ワンちゃんトラブル相談室」,山と渓谷社,2007年3月,98,99ページ)から一部内容を抜粋し表を作成。

1人暮らしで犬を飼うのは大変。だけど、最高

愛犬は、人生を豊かにしてくれる家族です。毎日の散歩は習慣化するまでに苦労しましたが、それ以上のものが、毎日得られています。しつけが上手くいかない時、お世話に悩みを感じた時は、1人で抱え込まず、獣医師や家族、友人、ペットシッターなど、あなたの周りにいる人にも助けを求めてくださいね。愛犬とのすばらしい出会いが訪れますように。

投稿者 こじり

営業→社会福祉士→現在はFP(ファイナンシャルプランナー)として働いています!

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